加工用語

【羽目板(加工)】はめいた(かこう)

壁、天井などの部材で仕上げの際に、並べて張り合わせる板。一般的に段差が生じず、目透かしになる実加工です。

【本実加工】ほんざねかこう

目透かしのできない加工で、一般的にフローリングの加工として多く用いられます。

【目透かし加工】めすかしかこう

実の接合部分上部に、一定の間隔が開く加工です。

【本実目透かし加工】ほんざねめすかしかこう

本実加工に目透かしができる加工で、羽目板の加工として多く用いられます。

【エンドマッチ加工】えんどまっちかこう

長さ方向のつなぎ部分に本実加工がされていることで、四方実加工とも呼ばれています。

【モルダー仕上げ】もるだーしあげ

機械プレーナーを使用して、加工表面をきれいに整える仕上げ方法です。

【超仕上げ】ちょうしあげ

機械カンナを使用して加工表面をさらに美しく仕上げる方法です。

【埋木、サンダー仕上げ】うめぎ、さんだーしあげ

化粧面の仕上げのことで、埋木とは抜け節・死節の補修に木の枝を加工して埋めたものです。サンダー仕上げとはペーパーで磨いて仕上げる方法です。

【浮造り】うづくり

材の年輪を引き立てて見せるために、板表面の夏目と呼ばれる柔らかな部分を磨いて、木目の部分を浮き立つようにした化粧面の仕上げの方法です。

【ときだし加工】ときだしかこう

浮造りをより深く仕上げる加工方法です。

塗装用語

【フッ素樹脂塗装】ふっそじゅしかこう

屋外では太陽光線による光分解作業・酸化作用・気温の変化による膨張収縮作用などの環境にさらされます。フッ素樹脂は、これらの厳しい環境下において、変化・劣化を起こしにくい特性を持っています。外装材の塗装方法としては最高級のものです。

【GCコート塗装】じーしーこーととそう

GCとはグリーンカーボン(単価ケイ素)の略で、ダイヤモンドにつぐ硬さを持つセラミックの一種。GCコートはこの微粒子を塗料に混ぜて塗膜の耐磨耗性を高めたものです。

【UV塗装】ゆーぶいとそう

紫外線(UV)を照射することにより、クリアー塗装膜の表面を硬化させ、傷をつきにくくする塗装です。

【表面強化塗装】ひょうめんきょうかとそう

特殊な塗装技術で塗装面を硬く仕上げたものです。

【自然系塗装】しぜんけいとそう

アマニ油や紅花油など主成分としトルエンやキシレンなど石油化学物質を含まない塗料をいいます。

木材建築用語

【無垢材】むくざい

貼り合わせた合板や集成材ではなく、天然の一枚板。生きているため、条件によっては反りや割れも生じます。ユニタイプもこれに含まれます。⇔集成材

【集成材】しゅうせいざい

製材された板や角材などを乾燥し、縦横方向に接着剤で接着して作る木材。無垢材に比べ、強度や寸法の安定性、耐久性に優れています。⇔無垢材

【ユニタイプ】ゆにたいぷ

欠点を除去した短い無垢材を、縦方向に接着して長くした材です。

【焼杉】やきすぎ

杉板の表面を焼くことで、表面を炭化させて水分による腐食に対する耐久性を増したものです。通気性にも優れ、寒暖の差も和らげてくれます

【ホルムアルデヒド】ほるむあるでひど

シックハウス症候群の原因となる有害物質。合材や壁紙に含まれていることが多く、揮発性が高く鼻から吸い込むなどしてアレルギー症状が現れることがあります。

【F☆☆☆☆】ふぉーすたー

ホルムアルデヒドの検査安全基準の階級で、JASの定める基準でF☆~F☆☆☆☆までの区別があります。ホルムアルデヒドの含有量が最も少ないのがF☆☆☆☆です。なお、無垢材(ユニタイプ含む)は規制対象外です。

【節】ふし

樹幹の肥大成長により、その材中に包み込まれた枝の基幹部分。

【柾目】まさめ

丸太の中心に向かって挽いたときに現れる年輪が平行な木目を示します。表面と裏面で収縮の差が少ないため板目と比べ、反りにくく狂いにくい特性があります。⇔板目

【板目】いため

丸太の中心からずれて挽くと、年輪が山形や筍形の木目が現れ、これを板目といいます。⇔柾目

【赤味(心材)・白太(辺材)】あかみ(しんざい)・しらた(へんざい)

木材の内部の色が濃い部分を赤味、樹皮に近い周辺部を白太と呼びます。赤味は白太に比べ対朽性があり、白太は赤味に比べて節が少ないので化粧材として重宝します。

【夏目・冬目】なつめ・ふゆめ

春から夏にかけて成長する部分を夏目、秋から冬にかけて成長する部分を冬目と呼びます。夏目は柔らかく、冬目は硬くなります。

【木表・木裏】きおもて・きうら

木を丸太の状態から木材として加工する際、木に表と裏ができます。年輪から外側の面を木表と言い、芯側に面する部分を木裏といいます。一般的に木表の方があります。

【元口・末口】もとくち・すえくち

丸太の根元側の切り口を元口、幹の先側の切り口を末口といいます。一般的に建築の際、木が立っていたときのように末口を上に使います。

【入皮】いりかわ

樹木の成長過程において、傷ついた部分の樹皮が巻き込まれた部分を示します。

【ピンホール】ぴんほーる

虫に食害されたもので、小さな針で刺したような穴があきます。

【あて】あて

樹木の成長過程において、材が傾いている状態からまっすぐに直る時に発生する組織で、他の部分よりも硬くなっています。

【AD材・KD材】えーでぃーざい・けーでぃーざい

自然乾燥のみの材をAD材、さらに、人工乾燥も施したものをKD材と呼びます。

【日焼け】ひやけ

木材が日に当たり焼けて次第に変色することです。木材固有の性質です。

【よろい張り】よろいばり

板張りの施工の形で鎧のように段差が生じる張り方です。

【軒下天井板】のきしたてんじょういた

軒下(軒裏)に化粧板として張る板のことです。

【巾はぎ】はばはぎ

小幅板を有効利用するため、高周波などにより接着して幅を広くしたものです。

【灰汁】あく

木材の抽出成分で、水分により溶け出していく場合があります。

【ホットメルト】ほっとめると

有害成分を含まない接着剤の一種で、死節の補修などに用います。弊社では焼杉、羽目板などに使用しています。

選別基準用語

【特一等】とくいっとう

JAS規格により定められているもので、節の数に上限がないものです。

【上小節】じょうこぶし

化粧面において、節の直径が10mm以下で、材長2m未満にあっては3個以内の選別基準です。

【完全無節】かんぜんむぶし

長さに関係なく化粧面に節がないものです。

【ハブシ】はぶし

木根やごく小さな節のことで小黒点、赤褐色点になって化粧面に現れたものを示します。