上佐波奥の家

【自然素材×ガレージ】施主の想いが詰まった畳リビングやモルタルキッチン。珪藻土や無垢床が美しい住まい

基本情報

本体価格	-
延床面積	137.47m2（41.5坪）
敷地面積	285.17m2（86.2坪）
家族構成	夫婦＋子ども2人
竣工年月	2017年10月
工法	木造軸組

　施主O様のこだわり

家族の時間も、ひとりの時間も楽しめる住空間。
「家で過ごす時間が長くなりました」

「木をたくさん使いながら、今風のシンプルモダンな家ではなく、旅館のような和の雰囲気を感じる家にしたかったんです」。そう話すO様の家は、畳敷きのリビングや寝室、無垢材の自然な素材感に心やすらぐ住まい。畳リビングは小上がりにして、和風すぎないメリハリのある空間に。あえてモルタル仕上げにしたというキッチンカウンターも、木に囲まれた室内のアクセントになっている。また、LDKの奥に設けた図書コーナー、2階の書斎など、リビング以外にも家族それぞれが寛げる場所を用意。「外出しなくても楽しめることが増えたので、家で過ごす時間が増えました。前よりテレビを見る時間も減りましたね。子どもたちもよく本を読んだり物を作ったりするようになりました」と、前の家に住んでいた時とは暮らし方も変わったという。さらに、住み心地を考えた動線や収納で、毎日がより快適に。玄関からリビングまでの動線上に洗面室やウォークインクロゼットがあるので、帰宅後の手洗いや着替えがスムーズ。洗面室の奥には洗濯室があり、収納とも距離が近いため、洗う～干す～片付けるまでが短い動線で完結できる。外観と一体になった外部収納とガレージも、使い勝手がよく便利。O様邸は、外観も室内も、デザイン性と機能性を見事に両立した住まいだ。

外観・内観ギャラリー

家が完成した後にガレージをつけると、外観と合わずに浮いてしまいがち。建物と一体感のあるデザインにしたいけれど、ビルトインガレージほどしっかりとした造りは必要ないと考え、住居・ガレージ・外部収納がひと続きになった外観を形に。雨の日も濡れることなく車から玄関へ移動できて便利

玄関を入ると、木を組み合わせて造作された美しいスケルトン階段が迎える。目線が抜けて空間の広がりを感じられるのはもちろん、インテリアの一部として空間を彩る仕上がりはさすが。天井までのハイドアが室内をすっきりと見せ、より端正な雰囲気を演出している

旅館のようにほっと寛げる畳リビング。小上がりにすることで、和風になりすぎないモダンさも感じる空間に仕上げている。人がたくさん集まった時には、腰かけて使うこともできて便利。造作のテレビボードには間接照明が設けられていて、夜の表情も楽しめる

開放感よりも落ち着きを重視し、ダイニングキッチン、リビングなどそれぞれの空間を引き戸で仕切れる設計に。リビングの格子の奥には、カウンターを設けた図書コーナーをレイアウト。リビングにいる家族の気配は感じつつ、読書をしたり、パソコンをしたり、お子さんたちが宿題をしたりと、それぞれの時間に浸れる空間だ

「なるべく物は収納の中にしまって外に出さないようにしたい」との希望から、豊富な収納スペースを確保したO様邸。キッチンの背面収納もすべて引き戸で隠せる造りになっていて、生活感を抑えられる。キッチン奥には、食材のストックなどに便利なパントリーも用意

美しく仕上げられた天井の木や梁が、職人の丁寧な仕事を物語るダイニングキッチン。キッチンカウンターはあえてモルタル塗りにして、無垢材に囲まれた室内のアクセントに。自然な木の色を活かした室内に馴染むよう、淡い色で仕上げた

家族4人の支度が重なっても使いやすいように、洗面室とは別に手洗いスペースを用意。造作のカウンターやボウルはシンプルなすっきりとしたデザインで、生活感を感じさせない。さらに、壁に深みのある青色のタイルを貼ることで空間を引き締めた

洗面室は自然な木の色と白でまとめられた清潔感のある空間。造作の洗面カウンターがシンプルな美しさを感じさせる。奥には、室内干しもできる日当たりのよい洗濯室をレイアウト。広々として使いやすく、窓から外へ出られるので干す時もスムーズだ

トイレの壁は他の部屋とは印象の異なるダークグレーにして、より落ち着いた雰囲気に。生活感がでやすい場所でありながら、無垢材の床やすっきりとしたデザインの造作カウンターが洗練された空間を演出する。凹凸が少ないため掃除もしやすく衛生的

踏板にも手すりにも無垢材を使った、木のぬくもりを感じる階段。窓を配して十分な明るさも確保した。スケルトン階段のため1階まで光が抜けるほか、写真右手の小窓を通して、小屋裏の収納スペースにも自然光が抜ける造りに。